年の瀬も押し迫り、大晦日から元旦にかけて行われる『羽黒山松例祭』もすぐそこまで迫っています(『松例祭見学案内』は⇒こちら)。
今日は上町・下町の若者頭が羽黒山山中の斎館に集い、30日の『大松明(おおたいまつ)』まるき(=作り)に使用する『網」と『簾(す)』を作る『網漉き行事』が行われました。
斎館には『冬の峰』と呼ばれる百日行に臨んでおられる 松聖のお二人が参籠されています。
朝一番に参加者一同は松聖に挨拶した後、松聖によるご祈祷を受けたのちに作業に入りました。
斎館の大広間の畳をはがした床の上に、神社の方たちが用意しておいてくださった木枠が設置されています。
それを使いながら、約4メートル四方の『網』を玉縄だけで編み上げていきます。
手は荒れるし、足腰は痛むし・・・一日がかりの重労働です。
(なぜか『網』は『漉く』といい、『簾』は『踏む』といっています。)
30日に作る大松明(=ツツガムシ)の顔(頭)に網が、胴体に簾が使われます。
夕方、ようやく編みあがった網は 威風堂々とした存在感が漂います。
小さく折りたたもうとしても、人が抱えきれる大きさには収まりません。
おそらく重さも15貫目(60キロ)は超えているでしょう。
30日には若者の代表が、この網を山頂まで担ぎ上げることになります。
大丈夫かなあ~?
作業終了後には、松聖によるご祈祷を受け、その後は祝宴を行ってから山を下りました。
網漉き行事を終え、松例祭本番に向けた緊張感も高まってきました。
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