昨日4月17日、町内の氏神様である「烏崎稲荷神社」の春祭りが行われました。
早朝、氏子が総出で境内を掃除し、幟(のぼり)を立てて、10時からの神事にのぞみました。
神事は瀧本宮司の御奉仕により執り行われ、五穀豊穣や家内安全などを祈願しました。
神事の後は、場所を多聞館に移し、直会(なおらい)となりました。
直会の席を用意するのは当屋に当たっている四件の氏子さんたちです。
直会では、朱塗りの膳に春告魚とも呼ばれるにしんの塩焼き、ニラと春鱒のあんかけ、ウドのよごし、孟宗汁、鱒の吸い物という、春ならではの料理がのせられます。材料には、神饌物として神前に供えられた魚や野菜も使われます。この献立は、昔から引き継がれてきたもので、当屋の方々に依頼された多聞館が調理しました。
御神酒が程よく回ってきた頃には、これまで一年間当屋を務めてきた氏子四件から、これから一年間務めることとなる四件に当屋を渡す盃事が行われ、私が謡曲「高砂」を奉仕しました。
さらに夜には町内の若者が神社に集まり、幟を下げたあと、杯を重ねながら、今後の活動などについて話し合いました。
こうして、春祭りの長い一日は終わりました。
昨日は、羽黒山の門前町手向(とうげ)のあちらこちらの神社でも春祭りが行われました。
春祭りが終わると、ここ手向では農作業やお客様を迎える準備が、本格的に始まります。
名古屋さん
手向では祭りなどでよく「高砂」が謡われますが、もともとは宝生流が主流だったのが、最近では観世流も広がってきて、そのうえいろんな人たちの自己流も加わって、「羽黒流」が出来上がっています。
私のはそんな「羽黒流」の未熟版。
マスターというには程遠いものなんです。お恥ずかしい・・・。
投稿情報: 多聞館 土岐 | 2013/04/26 17:21
ご亭主、高砂もマスターされてたんですね。^^
投稿情報: 名古屋 | 2013/04/25 23:16