今日は羽黒山山頂で、悪鬼(=ツツガムシ)を模した大松明(おおたいまつ)を作る『大松明まるき』が行われました。
早朝、山中の『斎館』に集合した上四町と下四町の若者衆は、まず松聖より挨拶を頂き、その後大松明の部材となる網・簾・綱を山頂まで担ぎ上げました。
そして夕方までかかって、担ぎ上げた部材を古くからの慣わし通りに用いて、巨大な大松明を作り上げました。
作業の途中、明日には百日行の 満願を 迎える松聖のおふたりが拝所を巡っていらっしゃるお姿を見かけました。
真摯な祈りの姿は、理屈無く人の心を打ちます。
大松明が出来上がると、松聖と小聖、それに松打が庭上に現れ、祈願を行いました。
そして祈願終了と同時にふたりの松打は大梵天まで駆けていき、御幣を吊るし上げる早さを競う(『松の礼』)を行いました。
その後、参加者一同はお神酒と昆布、丸飯を頂く『榊供養』を行いました。
今日作った大松明(=ツツガムシ)は明日の午後には切りきざまれ、一部は切り綱として参詣者にまかれます(午後3時)。
夜に復活したツツガムシは、大松明に作り直されて焼き払われます。
この一連の作業・行事には悪魔退散・災難消除の願いがこめられています。
明日から元日にかけては、大荒れの天候になる予報が出ています。
松例祭・初詣に羽黒山に参詣の方はどうぞお気をつけてお越しください。
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