昨日、羽黒山山頂の斎館に手向各町の若者頭が集まり、「網漉(す)き行事」が行われました。
これは、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭」で造られて焚き上げられるツツガムシを模った大松明に使う「網」を造る行事です。
斎館に篭って修行を続けているおふたりの松聖による神事の後、上町・下町に分かれてそれぞれの網を造りました。
固定した木枠に縄を縦横に張っていく地道な作業です。
皆、慣れない縄仕事のため手が荒れて、絆創膏を巻きながらの作業です。
底冷えのする中でずっと前かがみになっての仕事なので、足腰にも応えます。
網造りと並行して、萱を編んだ「簾(す)」も造られました。
この作業は「簾を踏む」といいます。
夕方遅くまでかかって、上町、下町それぞれしっかりとした網と簾を完成させました。
網は大松明の正面(ツツガムシの顔)となり、簾は胴体になります。
完成を報告する神事を終えて山を下る頃にはすっかり日も暮れて、凍えるような寒さの中、雪も強く降り出しました。
たっぷりの雪と厳しい寒さ・・・。
今年は「松例祭らしい松例祭」になりそうです。
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