今日は多聞館にご宿泊いただいた出羽三山講のお客様の「先達」として、月山に行ってきました。
「出羽三山講」は、特定の地域や志を同じくする人々が、出羽三山参拝を目的として組織するもので、古くから出羽三山信仰の中核をなしてきたものです。
その講の人たちを先導して月山などに上り、参拝のお世話をするのが「先達」です。
今日、ご案内した講は、戦前から続く宮城県の講です。
絶えず強い雨が降り続き、ときおり強風にも見舞われるというあいにくのお天気の中でしたが、82歳(!)の講長さんをはじめ、講を代表して登られた4名の方々は、無事に頂上の月山神社で参拝できました。
強い雨のためにカメラの調子が悪くなり、あまり写真は取れなかったのですが・・・
八合目から頂上までの雪渓の状況は、八合目(一の岳付近)と頂上手前の2箇所あるものの、いずれも回避可能な程度に減っていました。このルートの往復でしたら、アイゼンは不要です。
参道の花の様子は、キンコウカ、ニッコウキスゲ、ウゴアザミ、シラネニンジン、ハクサンイチゲ、チングルマ、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、ヒナウスユキソウ、ウサギギク、トウゲフキ、アオノツガザクラ・・・。
多様な花々が見られます。
下の画像は、月山で初めて見つけたダイモンジソウです。
今日は珍しく、オコジョも顔を覗かせました。
東北南部の梅雨は明日かあさってには開けそうです。
短い月山の夏、ぜひ訪れてみませんか。
横浜屋さん
こちらも梅雨明けまじか、夏山の本格的な賑わいはこれからです。
事故なく、シーズンが過ぎてくれるといいですね。
名古屋(愛知)からのお客様も、多聞館けっこういらっしゃいますよ。
山好きの方には百名山が月山、鳥海山と2座もあるのが魅力のようです。
でも、出羽三山の認知度が東北を離れ、西に行くほど低くなるのは確かなようです。地元民が思うほどではないのが現実です。
PR、広報の大切さを痛感します。
投稿情報: 多聞館 土岐 | 2012/07/26 09:30
夏山の安全を祈願申し上げます。
名古屋の皆さんも出羽三山のことはよく知っておられますが、やはり距離があり、二の足を踏んでしまうようです。・・中には、恐山と混同している方もいましたが。
投稿情報: 名古屋 | 2012/07/25 23:49