今日7月15日は出羽三山神社の例大祭「花祭り」です。
午前中から羽黒山頂各所において黒川能や高寺八講をはじめとした芸能が奉納されました。
地元の若者衆も朝から補屋(しつらえや)に集い、御神酒を頂きながら気勢を高めていきます。
その後、三神合祭殿前で、花で飾られた献燈(花梵天)をやぐらに固定し、大綱を取り付ける作業を行いました。
その頃には雨も上がり、祭り本番を待つお客さんが大勢集まっていました。
そして正午。
神輿が3基引き出され、それぞれに月山、羽黒山、湯殿山の神様が移され、境内を巡行します。
それぞれの神輿の後には献燈が続き、ときおりその上体を見物客に向かって大きく傾けます。
見物客は先を争って、献燈に飾られた造花を取り合います。
ここで手に入れた造花は五穀豊穣や家内安全などにご利益があるとされ、境内は一時、造花を手に入れようとする観客と、容易にはそれをさせまいとする若者衆の熱気(と殺気)に満ち溢れます。
巡行を終えた献燈はご覧のように丸裸で、中には芯柱が折れるものもあるほどです。
若者衆の奉仕はここまで。
あとは斎館に下り、直会(なおらい)となります。
今年も花祭りが無事に終わり、これから出羽三山は一年で一番賑わう盛夏を迎えます。
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