今朝、、春山代参で月山~湯殿山に登拝してきた氏子の代表の人たち(=御行様)が手向(とうげ)に帰ってきました。
御行様たち一行は5月4日の未明に手向を出発し、残雪のまだ深い月山に上り、山頂の神社を参拝した後に湯殿山へと下り、その後は羽黒山の三神合祭殿を参拝して羽黒山斎館に参籠して、5日の早朝に手向に帰ってきます。
この過酷で危険な「行」は昔から手向の氏子達によって行われてきたもので、かつては犠牲者も出ています。
それでも絶えることなくこの行事が続いているのは、山の神々と共に生きる手向の人々の信心の深さの表れではないでしょうか。
各集落に帰ってきた御行様は、それぞれの集落で代参の報告をし、酒宴を催します。
それが『坂迎え』です。
昔は各集落ごとに月山を望める「坂迎え場」という広場があり、そこで この坂迎えの行事が行われていましたが、しだいに神社など屋内で行われるようになりました。
今ではひとつの集落だけが坂向かえ場での行事を続けているようです。
私の集落、下長屋町からは坂本さんと小関さんが春山代参に参加し、無事代参の任を果たされて帰ってこられました。
坂迎えの会場は烏崎稲荷神社です。
お二人の報告によれば、初めこそ曇り空だったものの、しだいに雨風が強まり、時には前の人が見えないくらいの濃霧や、立っていられないほどの強風にも見舞われ、相当大変だったそうです。
※今回掲載した春山代参の画像は、小関さんに提供していただいたものです。
下長屋町では、坂迎えの準備を二件の当屋で行うのですが、 今年はうちも当屋に当たっており、早朝から料理などの準備に追われました。
昔から決められた質素な献立ですが、春の香りただよう料理です。
午後からは、御行様たちが再び集まっての反省会が、多聞館にて行われました。
大役を果たされた開放感からか、皆さん大いに盛り上がっていました。
皆様、どうもご苦労様でした。
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