本日は、大晦日に羽黒山山頂で行われる「松例祭(しょうれいさい)」で焼き払われる「大松明(おおたいまつ)」を作る行事「大松明まるき」が行われました。
この大松明は害虫のツツガムシを模したもので、悪鬼、邪悪の象徴といわれます。
早朝、羽黒山の斎館に40人ほどの若者達が集合。
神事のあと、上と下に分かれて大松明の部材となる綱、網、簾などを山頂まで担ぎ上げました。
重いものでは80キロもあります。
積雪で足元も悪い山道を次々に担ぎ上げていく様子には、手向の若者達の心意気を感じます。
全ての部材を担ぎ上げたあと、午前中は若者衆と頭集に分かれて、それぞれの作業に当たりました。
昼食後は全員が庭上(ていじょう)とよばれる三神合祭殿前の広場で大松明の組立作業に当たりました。
上町と下町とが仕事の早さと出来栄えを競い合いつつ、それぞれに立派な大松明が完成しました。
大松明が完成すると、松聖、小聖、松打の出座を待って、「松の礼」と「榊供養」とよばれる行事が行われました。
今日造られた大松明は、明日の午後に切り刻まれ、その一部は「切り綱」としてまかれて一般のお客さんが奪い合います(「綱まき神事」午後3時~)。
夜にはツツガムシの蘇りを象徴する小さめの大松明が造り直され(「まるき直し」午後6時頃)、その後全ての若者達によって引き出され、燃やし上げられます(「大松明引き」午後11時頃)。
その際に大松明のどの位置に引き綱をつけるかを、若者頭たちが酒を酌み交わしながら交渉する「綱さばき」(午後7時頃~)も見ものです。
松例祭全体についてのご案内は⇒「松例祭見学案内」をご参照ください。
多くの皆様のお出でをお待ちしております。
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