庄内名産の平核無柿(ひらたねなしかき)「庄内柿」が収穫時期を迎えています。
庄内柿は渋柿で、焼酎や炭酸ガスなどで渋抜きをして食べます。
早生(わせ)品種はすでに渋抜きが終わり食べられるようになってきましたが、収穫・出荷の本番はこれからです。
そんな中、多聞館では協力農家さんから渋柿をいただき、干し柿作りを行いました。
渋柿の皮を剥き、ホチキスで紐にとめて竿に吊るす作業です。
日差しと寒風にしばらくさらし、乾燥して黒くなれば渋みは甘みに変っています。
これを冷暗所に保管しておき、白い粉がふいてくれば完成です。
天候によっても変りますが、完成までには数週間かかります。
その間天気が悪いと乾燥する前に傷んでしまったり、うまくいっていても鳥に食べられてしまったり・・・。
上手くいかないことも多いのですが、完成すれば、そのまま頂くだけでなく、天ぷらや酢の物など、いろいろな料理に使える便利な食材となります。
完成をゆっくりと待っている間に、秋も静かに深まっていくことでしょう。
文字通りの、スローフード・スローライフです。
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