羽黒山正善院荒澤寺が主催する「羽黒派修験道」に参加されていた山伏たちが、7日間の修行を終えて手向の町を下っていきました。
峰入り中、天気の大きな崩れもなく、いい修行ができたことでしょう。
明日は出羽三山神社が主催する「羽黒派古修験道」の「秋の峰」に参加されている山伏たちが山を出てきます。
今夜はその修行のクライマックスとも言える「柴燈祭」が羽黒山山頂の蜂子神社前で行われます。
羽黒山正善院荒澤寺が主催する「羽黒派修験道」に参加されていた山伏たちが、7日間の修行を終えて手向の町を下っていきました。
峰入り中、天気の大きな崩れもなく、いい修行ができたことでしょう。
明日は出羽三山神社が主催する「羽黒派古修験道」の「秋の峰」に参加されている山伏たちが山を出てきます。
今夜はその修行のクライマックスとも言える「柴燈祭」が羽黒山山頂の蜂子神社前で行われます。
ここ数日、朝夕の空気が冷たさを含むようになってきました。
そんな中、昨日の羽黒山正善院荒澤寺が主催する「羽黒派修験道」に続き、今日は出羽三山神社が主催する「羽黒派古修験道」の「秋の峰」が始まりました。
いずれも『十界修行』を通して『擬死再生』を果たし、『即身成仏』の山伏となることをめざす難行です。
多聞館からもおふたりの修行者を送り出しました。
行に挑まれている皆さんのご無事を羽黒の里よりお祈りしております。
夏休みシーズンに入り、おかげさまで多聞館も連日、出羽三山参拝、月山登山のお客様で賑わっております。
そんな中、先週には、3月の東日本大震災で大きな被害を受けた地域から二組のグループのお客様がお越しになりました。
この方達は出羽三山参拝のための組織である「講(こう)」を代表してお越しになった方達です。
長年にわたって多聞館を定宿として出羽三山詣でをされてこられた方々ですが、今年は大震災の影響で講員みんなで参拝に来ることが叶わないため、代参を託された方たちがお越しになったものです。
講員の中には被災した方も多い中、出羽三山の神々への篤い信仰を守られている姿には心を打たれます。
羽黒山、月山、湯殿山それぞれのお山ではご祈祷を受けることが出来るのはもちろんですが、それぞれに先祖・故人の供養を行う場所もあります。
羽黒山山頂の霊祭殿もそのひとつですが、東日本大震災の犠牲者を供養する大きな慰霊塔のまわりには数多くの塔婆が立てられていました。
月山山頂、弥陀ヶ原、湯殿山の各慰霊所(供養場)でも、日々多くの塔婆が立てられています。
出羽三山は、神々へ祈る場所であるとともに、山に集う先祖・故人の霊と向き合い、供養・慰霊する場所でもあるのです。
出羽三山の地で捧げられる人々の深く静かな祈りが、きっと被災地、そして日本全体の復興の光明となると信じております。
7月15日(金)、出羽三山神社の「花祭り」が羽黒山山頂で行われました。
花祭りは、五穀豊穣を祈願する出羽三山神社の例大祭です。
私も若者頭として奉仕して参りました。
山頂の各所では午前中、黒川能をはじめ様々な芸能が奉納されていました。
祭りに奉仕する地元手向(とうげ)の若者達は補屋(しつらや)でお神酒、刺し串などで気合を入れた後、合祭殿前でお祓いを受け、花梵天(献燈)を引き出す準備に当たりました。
ちょうど準備が終わった頃、月山・羽黒山・湯殿山のそれぞれの神様をのせた3基の神輿が引き出され、若者が引く花梵天を先導に、境内をゆっくりと巡回します。
その際、見物のお客さんたちに向けて傾けられた梵天から稲の花や稲穂を模った造花を奪い合うのがこの祭りの見所です。
今年も、境内を埋めた大勢のお客さんたちが、我先に造花を手に入れようと激しくもみ合っていました。
花祭りが終わり、出羽三山は一年でもっとも賑やかな時期を迎えています。
特に今年は卯年で月山のご縁年です。
ご縁年に登拝すれば格別のご利益があるとされています。
どうぞ皆様、出羽三山参拝にお越しください。
明日、羽黒山山頂で行われる出羽三山神社の例大祭「花祭り」を前に、今日は門前町手向(とうげ)の小中学生による子供みこしのパレードが行われました。
随神門前でお祓いを受けた後、各町9台の神輿が、注連縄が張られた手向の町を巡行しました。
(10ある町のうち、多聞館のある下長屋町だけは子供がいないため、去年から参加していません・・・)
明日は羽黒山山頂において、9時より随時、黒川能をはじめとする芸能の奉納や、神事、神輿の巡行などが賑やかに行われます。
その様子はまた、後日に。
山頂から下り、鍛冶小屋跡で拝し、ちょうどお昼には牛首に至りました。
その頃には風も弱まり、時折青空ものぞく天気になり、同行者皆で弁当を広げての昼食となりました。
付近には、スキーヤーの方たちの姿も見受けられました。
その後は最終目的地の湯殿山に向けての下りです。
山先達さんが判断したルートで山、谷を下っていきました。
途中では今にも崩れそうな雪庇があったり、雪崩の痕が見受けられたり・・・
ハラハラドキドキしながらの谷下りになりました。
慎重に最後の澤を渡り、開山準備に忙しそうな湯殿山に着いたのが午後2時。
ちょうど10時間の行程でした。
湯殿山本宮で登拝者全員でご祈祷し、参籠所にて御神酒をいただいて、出羽三山神社が用意してくださったバスで一路羽黒山へ。
羽黒山山頂では行者全員で記念撮影を行い、本日の参籠所である羽黒山斎館に到着しました。
翌朝、斎館でおにぎりを頂いた後、6時半には参籠者全員が三神合祭殿前に集まり、神官によるご祈祷を受けました。
その後、行人一行は羽黒山の参道を下り、社務所で宮司さんの出迎えを受けたのち、氏子達が待つ各集落へと帰っていきました。
昔は、各集落で月山を望める高台(坂迎え場)で行われたのが「坂迎え」でしたが、今でもその伝統が続いているのは、ごくわずかな集落のようです。
私の集落では、氏子さんたちと共に烏崎稲荷神社に集い、春山行の報告とご祈祷を行い、その後は「直会」となりました。
氏子皆が、無事に神を迎えたことを率直に喜んでいたようでした。
各地で遅れ気味だった農作業も、ようやく本格的に始まってきたようです。
出羽三山の神々に見守られながら、豊かな収穫に恵まれますように祈念しております。
5月4日未明から、手向地区の恒例の行事「春山代参」に参加し、月山~湯殿山、そして羽黒山を参拝してきました。
「御行様」と呼ばれる各集落を代表する行人達10名ほどに、地元の山岳救助隊の隊員達10名ほども訓練として同行しました。
例年よりも残雪が多く、除雪作業が遅れているため、登山道の3合目から上り始めることになりました。
天候は穏やかで上々の出だしでした。
雪が多いため、登山道に関係なく、雪の上をまっすぐに上っていくので、時間はかかりませんが、足には結構応えました。
途中、5合目あたりでご来光を拝み、6合目の避難小屋では小休止。
そこからは急坂が続き、いっぱいいっぱいの状態で7:00に8合目の参籠所に到着。
ここでは昨日から神社職員の方々が出迎えの準備をしていてくださいました。
中の宮を参拝後、御神酒と温かいお汁をいただきながらの朝食で、体力も回復して出発しました。
その後も雪の急坂を、弥陀ヶ原、一の岳、仏生池、大峰・・・と上り続けました。
9合目を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなり、風が強まってきました。
顔には冷たいあられが吹き付けてきました。
視界も悪く、ときには立ち止まることもありましたが、11時過ぎには頂上に到着できました。
屋根だけが出ている月山本宮に灯明と酒を供え、行人一同でご祈祷しました。
(つづく)
手向(とうげ)地区に古くから伝わる行事に「春山代参」というものがあります。
これは手向の各集落の代表者がまだ雪の多く残る早春の月山に上り、山の神を里に迎えるという行事です。
集落を代表して登拝する人たちは「御行様(おんぎょうさま)」とよばれ、山行きの数日前からは身を清め、穢れを慎み、肉魚を口にしないなど、精進潔斎してのぞみます。
また、その間朝夕には出羽三山の神々に見立てた御幣や掛け軸に向かって祈願します。
今年は、私も春山代参者の一行に加わることになっています。
明日の登拝をまえに、今日は代参者全員(21名)が早朝の三神合祭殿に集まり、祈願をした後、団長や山先達などの役員を選出し、明日の登拝についての打ち合わせを行いました。
今年は例年よりも残雪が多く、厳しい春山行になりそうですが、代参者全員が無事に務めを果たしてくるように気をつけて行って参ります。
今日は冷たい雨が降る中、ここ手向(とうげ)の氏子が総出で羽黒山参道の掃除と道路・水路などの改修をする「祓川普請」が行われました。
早朝から氏子達は羽黒山に向かい、10に分けられたそれぞれの受け持ち区域を掃除しました。
途中の五重塔周辺にはまだ残雪がありましたが、思っていたよりは少なかったです。
私の地区(下長屋町)の受け持つ二の坂上から三の坂下には全くありませんでした。
杉や雑木の落ち葉、枯れ枝を熊手や竹ホウキなどで掃除すること約2時間。
参道は見違えるようにきれいになりました。
帰る頃には雨も上がり、石段は洗われたように光っていました。
二の坂の茶屋も営業が始まっていました。
一の坂の上の桜は今が見頃です。
きれいになった羽黒山にぜひお参りにいらっしゃいませんか?
今夜22時25分から、NHK教育で新番組「極める!千住明の聖地学」が始まります。
作曲家の千住明さんが日本各地の聖地を訪ね、そこに秘められた歴史や文化を極めるという全4回のシリーズです。
初回の今夜は、『聖地とは何か』と題し、千住さんが京都大学こころの未来研究センター教授で、宗教学が専門の鎌田東二さんとともに、ここ出羽三山を訪れるそうです。
鎌田さんによれば、出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)は「聖地の条件をすべて備える、代表的な場所」なのだそうです。
聖地とか秘所とか霊地とか、あるいはパワースポットとか・・・。
そんな言葉が軽々にもてはやされる昨今ですが、番組の中で「聖地」がどのように定義され、出羽三山がどのように捉えられるのか、楽しみです。
みなさんもぜひ、ご覧ください。
番組HPは⇒こちら
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