あさってのお客様にお出しする精進料理に使うために、今年初めての「月山筍(がっさんたけのこ)採り」にいってきました。
月山筍は「千島笹(別名 「根曲がり竹」)」の地域名称で、6月中旬から7月上旬が旬の食材です。
昔からこの地域では、夏の出羽三山参拝のお客様をもてなす食材として大切にされてきました。
月山の残雪は例年より少し多めで、筍の盛りには少し早かったようです。
そのかわり、少し遅めの山桜やショウジョウバカマなどが出迎えてくれました。
月山筍を背負って帰る途中、雪渓の上で渡辺幸任(わたなべゆきと)さんに出会いました。
渡辺さんは鶴岡在住の鍼灸師さんですが、民俗学者としても有名で、地元紙や学会誌などにも精力的に執筆されています。
そんな渡辺さんは月山筍採りのスペシャリストでもあり、ワンシーズンに20回以上も山に入るそうです。
その渡辺さんが荘内日報紙上に連載されている月山筍にまつわる連載が、「出羽三山信仰と月山筍」というタイトルの本にまとめられて、年内に刊行されるそうです。
郷土の貴重な資料ともなる書籍ですので、今から楽しみです。
また、渡辺さんが竹や枝から目を守るために私に強く勧めてくださったのが↑こちら。
穴のあいたゴーグル状のもののレンズ部分を外し、ヘルメットに取り付けたもの。
さらにメガネ(視力のよい方は度なし)をかけるのがベストだそうです(いずれのパーツもホームセンターや¥100ショップ等で入手できるそうです)。
ぜひ、月山筍採りに行く方たちに広めて欲しいとおっしゃっていました。
月山筍が採れるようになると、ここ手向(とうげ)も初夏の薫りです。
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