これは押し絵雛と共に酒田の女将の実家から譲り受けたものです。
もともとは錦絵を張り合わせたものを竹棒に挿して幕のようにして飾っていたそうですが、使い勝手と保存を考えて一対の屏風に仕立てました。
ほとんどは明治時代の印刷物のようで、歌舞伎を題材にしたものが多いのですが、お雛様風の図柄もあります。
特に赤色が鮮やかで、雛飾りもいっそう賑やかになります。
また、雛飾りの向かいには六曲一双の十二ヶ月花鳥図屏風も飾っています。
こちらは多聞館で長らく所蔵している間に傷みが激しくなっていたものを、去年表装をしなおしたものです。
酒井抱一の銘は入っていますが、真贋のほどは???です。
おひな様は明るく賑やかに・・・。
春を迎える喜びと共に心浮き立つ弥生三月です。
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